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トレイルポエマーhide

サラリーマントレイルランナーの綴り言葉です

ハセツネに向けて

第27回ハセツネカップに参加します。

僕的には3回目の出場です。去年も一昨年も

暑さにやられたハセツネでした。今年は10月半ばの開催なので、個人的には良いパフォーマンスが出来る気温だと思います。

とにかく暑さは苦手です。

トレランで走るには25度が限界とマイルールで決めてます。なのでこの夏は標高高い山々に行ってきました。

8月は大会2月前。走り込みには大事な時期です。脚はおかげさまでちょいとトレランしたくらいじゃ筋肉痛にならない脚が出来ました。 バーベキューの鉄板のシーズニングみたいなもんです。厚みのある鉄板を綺麗に焼き上げる。その過程がトレーニングです。

目標は残念ながら僕は一般的なランナーなので、17時間切りです。

2017年は17時間台。2018年は18時間台。

16時間台が45歳のオヤジの刹な目標です。

 ただ、タイムだけではなく、トレランというカテゴリーのこのスポーツを心底楽しめるか、がトレラン7年目の僕の目標です。

 大会には人それぞれドラマがあります。

その場所には真剣な想いもあれば、なんとなくの気持ちもあるかもしれません。

 今回は敢えて言うなら、その目の前の物事に向き合う自分の姿勢を見たいです。

2011年に初めてフルマラソンを完走した時、

こんなにつらい時間を乗り切ったから、きっと何でも乗り切れる、と思ったあの気持ちは

ありません。あれはあくまであの時の気持ち。 次の瞬間からはまた新たなストーリーが始まるのです。

 月並みですが瞬間、瞬間のその時をどう向き合うかによって次のステージに立てるのです。 その向き合い方が、真剣 なのか、真面目なのか、楽しくなのか、は人それぞれの気持ちや感覚だと思います。

僕らは今こうして生きているからには、

死に向かっています。


寺山修司は詩っていました。

振り向くな、振り向くな、後ろには夢がない




あの稜線の向こう側 大菩薩峠から

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夏のある週末の日

アスファルトの上はジリジリという音が

聴こえるほどの温度の中

僕は大菩薩峠に向かった

春夏冬の里山はとても良いけれども

夏だけは苦手である

標高100メートルごとに0.6度下がる気温に

僕はおもちゃで遊ぶ少年のように

心を踊らせる

時おり現れる青梅街道の温度表示版が

高度を上げるごとに下がっていく


 真夏の記憶

中学生の頃、夏休みにサッカー部の練習に

向かう通学路

ドブ川の匂いと土手沿いに照りつける太陽

僕はこれから始まる炎天下での走り込みの

練習に憂いを覚える


時々想い出すあの夏の暑さと友達の記憶


大菩薩峠の麓に車をとめて、

半分凍らせたスポーツドリンクを背負って

走り出す

頭の中では最近の忙しい日々の記憶が

交差している

涼しい風が吹き、渓流の水の流れの音が

それらの喧騒を消し去っていく


しばらく進むと

ひらけた景色が僕を迎えてくれた

立ち止まって深呼吸をする

あの稜線に向かって僕は再び走り出す


あの稜線の向こうにはこの夏を思い出

に変える先の時間が続いている

そう、僕は未来に向かって走り出す

あの稜線の向こう側に向かって

週末LSD日暮里まで40キロ

こんばんは。つい先週まで12月にしてまさかの夏日を記録したというのに急激に冬の寒さ到来です。いかがおすごしですか?

 

昨日は午前中は休日出勤でやりきれない仕事をこなします。納期絶対、製造業の宿命です。

本当は12月24日にエントリーしている東京八峰トレラン大会に備えて試走する予定でしたがやむなく断念。

午後からならばとロードに切り替え、ロング走を試みます。トレイルランナーの僕は正直ロードはすぐに飽きてしまうので何か目的を見つけないと、と思いゴールを日暮里駅近くの斎藤の湯にします。

毎年恒例で年明けにエントリーする東京喜多マラソンの帰りに入るお気に入りのスパ。460円であのお風呂はコスパ抜群です。

スタートは自宅、埼玉県狭山市です。

日暮里駅まで40キロ弱、ちょっとした旅に出かけます。国道254をひたすら進み和光市の公園でひとやすみ。ここまで21キロ。

ジェルとコーラでエネルギーチャージして再出発、流石に疲れが身体を蝕んできます。

トレランで酷使する大腿四頭筋はまるで痛まず、改めてロードとの使う筋肉の違いを実感します。

だんだんと飽きてきた30キロあたり、大通りから突然商店街の街中を走ります。

 

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大山駅横の踏み切りで電車待ち。

今までと違った光景でちょっとほっこり。

トレランだとこのほっこりがたまにあるので

気持ちが復活するんだけどな〜。

この先は首都高?の下の道を走り徐々に目的地に近づきます。

やっと着いた日暮里駅、電車だと1時間ちょっとなんだけど。当たり前たが走ったら遠いかった。

目的の斎藤の湯で身体の癒し、居酒屋で至福の一杯

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最高です。帰りは電車で帰りました。

二週間後にレースを控えたLSDでした。

 

ワンオクを聴いた衝動

こんばんは、12月なのに夏日を記録したほどの暖かさ いかがおすごしですか

最近ワンオクの曲を聴き始めました

今更と思うかたすみません 僕はちょっと疎いので許してください  何が僕にとって良いかといいますとやはり楽曲のアグレッシブさとボーカルのハスキーな声です

20代の頃よく聴いたのはhideでした

アート活動をしていた僕がアグレッシブさと

隠れた優しさを感じたアーティスト

あの時に似た感覚をワンオクから感じます

決して音楽性とかの話ではありません

あくまで僕の主観的な感情が感じた話

 

2011年に写真詩集を出版してから記憶の彼方に追いやった衝動的な感情  

心が、言葉を紡ぐことを求めています  

若い時の焦燥感は無くなった今

僕に何が表現できるかわかりません

時代の流れをフラットに

大人の言葉 青年の言葉  子供の言葉

感受性を研ぎ澄ませば自分の言葉として

あなたに届けられるはず

 

福岡国際マラソン 服部勇馬 ポエム

こんばんは 秋の夜長にいかがおすごしですか  ふとテリビをつけたら福岡国際マラソンの中継をしていた 設楽選手も出ていたし久しぶりにマラソン中継を見ることにした

結果は服部勇馬選手が4度目のフルマラソンで優勝した 素晴らしい走りを見せてくれた

そのインスピレーションで詩を書いてみた



ラソンの詩


彼はどれほどの時間走ったのだろうか

彼はどれほどの距離を走ったのだろうか

挫折を乗り越えて走った時間が

タイムに刻まれる


公園では無垢なこどもが楽しそうに

走っている 


走りだした記憶  

楽しくなって走り出した幼少期

仲間とのサッカーでボールを追って

走り続けた青春期

儚く散った恋の哀しみで走り出した

思春期

大人になって健康のためと走り出した中年期

山を走って自然の息吹きを感じてる現在


人は様々な理由で走っている

その一秒を削り出せ というフレーズを

テレビの解説者が喋ってる

削り出した一秒は人の支えで生まれていた


そのことに気づいた人は

競技者だろうと市民ランナーだろうと

走ることの意義を知るのかもしれない


今この瞬間も世界のどこかで走ってる

あなたのゴールが

素敵な景色でありますように

ススキノの花言葉

  なびく心

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ふと立ちどまると

ススキが風になびいてる

さっきまで歩んできた

向こうの稜線にわたしの記憶が消えてゆく

日常の憂いも何処吹く風と

足元の優しい落ち葉を踏みしめる

振り返ると後ろ髪のように惹かれる

愛しい記憶


明日にささやかな想いを寄せて

滴る汗を拭い去る

ふとたちどまると

ススキが風になびいてた




ハセツネ 2018年回想ポエム

 

二回目のハセツネ参戦

会場についた僕は両親とスタートゲーで記念撮影をする

記憶と記録

普段は家族写真は撮らないがハセツネの記憶は家族とともに

心に刻みたいという思いがそうさせたのだろう

 

10月なのに30度を超える暑さの中スタートがきられた

数キロ先の橋で待ち受ける父さんと母さんとハイタッチ

楽しそうだった

高齢になった親が楽しむのは嬉しい あと何度あんな笑顔が見れるか

ふと寂しくなる

隣には僕の父さんと母さんと同じように、息子さんを応援しに来た

おばさんがいる 笑顔で僕を見送ってくれた

また来年もここで会おうねと僕の両親と約束をしたらしい

そっか、また来年も出場しようかな

応援者たちの再会のために

 

僕は71.5キロの奥多摩の山域を夜通し走りとおした

もちろん歩くところは歩くけど

漆黒の闇の筈の山深いトレイルがハセツネというレースの一夜は

ヘッドライトの光で繋がれる


月夜見駐車場の第二関門で

僕なりのベストを尽くせた筈だと

自撮りをしようとアイフォンを探した

瞬間、身体の疲労よりきつい心の痛み


35キロ地点の休憩時に切り株に置いた

アイフォンがまだあそこにあると気づいた

もう引き返せない

無くした記憶と記録


スタートで両親と撮った写真も

ここ数年の想い出も置いてきてしまった

でも引き返せない、ゴールを目指そう


幾多の山を繋いでいった

脚は悲鳴を上げていたが、ただ無心で

進もうと試みた


曇りがかった朝日が倦怠感と共にやってきた

そこからの10キロは果てしなく長く感じた

ついに訪れたゴールゲート

僕はその瞬間を記憶に焼き付けた


新たに手にした

記憶と記録だった